テコンドーとは19世紀に故チェ・ホンヒ総裁が朝鮮半島に伝わる古武道「テッキョン」や空手や他の武道を融合させ万人向けに開発された近代武道です。
テコンドーという名前は1955年につけられ、歴史的には浅い武道ですが老若男女問わず誰でも修得できる事から、全世界165カ国、約4000万人が世界中でテコンドーを 学んでいます。
テコンドーは「足技のボクシング」を呼ばれるくらい蹴り技が豊富です。足技1200種に対し、手技が2000種と手技の方が多いのですが、足技の方が習得するのに時間を費やす為、足技主体のイメージが強いでしょう。
また全ての動作を呼吸に合わせ一挙動にまとめる事と重心移動を活かし、全身のバネを余す事なく活用するためさまざまな目的に効果をもたらします。
テコンドーの競技には、型(トゥル)、組手(マッソギ)、スペシャルテクニック、パワーテクニックの4種目があります。
テコンドーでは型の事を「トゥル」と呼びます。
24種類のトゥルが存在しテコンドーの基本動作が体系化されています。
競技では正確性、力強さ、バランス、タイミング、滑らかさなどが判定の基準となります。
テコンドーでは組手の事を「マッソギ」と呼びます。
競技では階級制がしかれており手足に防具を付けライトコンタクトルールに基づいて行われます。
帯から下への攻撃を厳しく制限し、上段への蹴りや跳び蹴りのような難易度の高い技ほどポイントが高くなるので、スポーツ競技としても幅広く楽しまれる側面も持ち合わせています。
パワーブレイキングは指定された手技、足技により割った板の枚数を競います。
一撃必殺を体現化するパワー、スピード、正確性、集中力が要求され総合的に技の完成度が問われます。
スペシャルテクニックは跳び蹴りによる板割りを行い、どれだけ高いポイントの板を割ることができるかを競う競技です。
跳躍力、集中力、バランス、正確性が求められ、身体能力の限界に挑戦するという点でとても魅力のある競技といえます。 世界大会レベルでは3メートルの高さを蹴る選手もいます。